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 RRDBグレステンブレーキシステムの作動原理
   (RRDB:リレーティブ・ロータリー・ディファレンシャル・ディスクブレーキ)


  駆動軸トルクを、回転数の異なる複数の回転体に変速伝達し、その回転体の中間に、
  自由回転する摩擦回転体を設け、(変速回転体は軸方向に圧力制御可能な機構である。)

  この異なる回転体を加圧制御すると、回転差分の回転阻害応力(ブレーキ力)が発生し、
  それぞれの阻害応力の一部は熱変換によって大気中に放熱され、大部分は変速装置の
  歯車の歯面圧力増加(ブレーキ力)によって駆動軸トルクを吸収する作動原理である。

  この場合の全負荷応力は、各回転体間に働く摩擦係数、摩擦面積、応力、回転体間に
  発生するすべり速度、凝着作用等によって決まる。

  

    

  (@.A回転ディスク:1500回転、=摩擦体との間に250回転の回転差が生じます。)
   (A.摩擦体ディスク:1750回転、=(A+B)÷2の回転数になります。)
   (B.B回転ディスク:2000回転、=摩擦体との間に250回転の回転差が生じます。)


  ※A、B、の各回転は駆動軸の力で回転しますが、
    矢印方向に圧着すると摩擦体との摩擦力を受けながら回転差250回転しますが、
    摩擦力は回転阻害応力で、その力は駆動軸の力を消費する為にその摩擦力と
    その摩擦力によって発生する歯車の歯面圧力増加(2組の歯車が回転差によって
    噛んでしまう現象)分がブレーキ効果を生みます。


 
この場合の総ブレーキ力:T は、
 各回転体間に働く摩擦係数:τ、作用する摩擦面の数:n、軸圧:p、によって定まり「T=τnp」である。
  
  
ここで注意すべき重要なことは、ブレーキ力は回転速度に無関係である点である。
  従来の熱変換型ブレーキ概念に馴れている多くの技術専門家の知識を、感覚的に
  錯覚を起こさせる原因である。・・・回転速度::u、が関係するのは、発熱量:「W」なのである。
  即ち、「W=unτp」である。(wをジュール換算する必要があるが・・・)そして、この事は、
  回転速度:u、が小さくなると軸圧、摩擦係数が同じであれば、ブレーキ力は同じで、発熱量のみ
  が小さくなることを示している。・・・この物理現象に着目して「RRDBリターダブレーキ装置」は
  発明された。その結果、夢のような優れた特性が実証実験により確認され、21世紀の
  ブレーキ装置として世界から注目されている新技術である。
   

   
 RRDBリターダブレーキ装置の作動原理を解り易く説明する事は極めて困難であり、
 それは「アインシュタインの相対性理論」をわかりやすく説明する事と同じようなものであり
 シンプルな機械構造にもかかわらず難しいのです。
  
 そこで、高度の専門知識が無くとも理解できる言葉で説明すると、下記のように
 説明する事もできます。但し、感覚的な理解であり、物理的に厳格な物理現象とはいえません。

 ◆自動車など回転系のあらゆる機械装置で使用されている「差動機」の原理を理解する。
  ☆差動機とは自動車を例にとって説明すると、自動車がカーブをする時に内輪タイヤと
   外輪タイヤの走行距離が異なる為に、スムースな回転走行が出来ません。
   そのために 差動機を設けて左右の回転差を自動的に調整する装置の事です。
 ◆RRDBリターダブレーキ装置の作動原理は、この差動現象を妨げる働きを行なう事で、
  そこに発生する回転阻害応力により、駆動軸の回転エネルギー(走行エネルギー)を吸収
  するリターダブレーキ装置である・・・ということも出来ます。



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